新木場にカリ ガリを観に行ってきました。
その前に観たのはきっと8年前とかで、まだリキッドルームが新宿にあって、会場まで長い長い階段を上がらなければいけなかった頃。みんなで曲に合せてジャンプすると、ライヴハウス自体が地震みたいにゆらゆら揺れてた頃。

思っていたよりずっとずっと演奏も歌もうまくてびっくりして、それと同時に、思っていたよりずっとメンバーはカリ ガリをやりたくないみたいだった。
一生懸命試行錯誤しても売れないバンドがある一方で、カリ ガリみたいに本人たちのやる気とファンの熱気がズレてるバンドもあって。わたしは昔の実験室とは全然べつものの今のカリ ガリが好きで、もうガチャガチャまわしたくも君を吐きたくもないけど今のカリ ガリの曲が好きで、でもやる気ないならもうやってくれなくていいやぁ、と思いながら帰った。カリ ガリの曲で一番好きなのはパイロットフィッシュか破れた電報。

ライヴが始まる少し前に、病院にいる母から祖母が他界したとの知らせ。祖母は祖父を追うように亡くなったから、私はまだ喪服をクリーニングに出せていない。父が病気になってから、好きな人が同じ世界にいないことよりも、好きな人が苦しみ、死を恐がっているのを見ている方が、私にはずっとつらいように感じていて。だから祖母がいないことは、少しの救いでもあるんだ、と言い聞かせるように思っていたけど、なんとなしにナイトクルージングを聴いてしまったら全部溢れて流れ出た。音楽の力があまりに強くて少し途方に暮れた。