[二月に観たものたち]
HiMwith原田郁子O-nest/HiM初見。予想もしていなかった楽しさ。隣の人にがつんがつんぶつかりながら(隣の人も激しく踊っていたため)、息が切れるほど踊る。知識がぜんぜん無くても、いいものはいいと体で分かって、それが一番たいせつ。
INO hidefumi@六本木スパデラ/HiMの後に観たので、なんだか上品に感じてしまって。それでもろくにステージは見えなかったが、暖かい会場の中で丁寧に作られる音に包まれてとても気持ちよく、ゆらゆら揺れてた。お手洗いに行って帰ってきたらINOさんが歌ってらして、申し訳ないが連れと「あれはなんだったのか」と言い合いながら帰る。
映画「おとうと」/家族で。今の我が家の状況を薄めたような設定のストーリー。母が吉永小百合の優しさに腹を立てていた。弟の恋人が吉永小百合の家にやってくるシーンの、安い化粧、安い服、うだるような暑さ、部屋に漂っているであろうキツい香水の香り、それらがもの凄くリアルで攻撃的で、わたしの頭の中の「おとうと」はあのシーンがすべて。
アルスエレクトロニカ東京都現代美術館/思っていたよりコンパクトな展示。テノリオンに触れられたことが印象に残っている。頭上に地図の浮かび上がるプラスチック繊維のソファ、上空から目の花びらが舞い落ちる筒。それらがある部屋を二階から見下ろした眺めがきれいだった。初めて見るものに触れる、小さくまっさらな人たち。
レベッカ・ホルン東京都現代美術館/自ら中身をさらけ出すピアノ。羽のいやらしさ。静かな反逆。シュヴァンクマイエルを観るような、どこか不安な、どこか甘美な気持ちになる。鳥を意識しだす。
No Man's Land@フランス旧大使館/入り口で募っていた募金、帰り道に募ればいいのにと思った。そうすればずっとたくさん集まったと思う。学園祭のような雰囲気なので、テンションがとても上がり、跳ねるように見て回る。部屋に入って息を呑んだ小松宏誠の作品。鳥の亡骸から生える羽の花。鳥を更に意識する。
あと恵比寿映像祭、ゲルハルト・リヒターも見てきました。ここにきて恥ずかしくなってきたので感想はおしまい。
今日は束芋見てきました。明日は東山魁夷見てきます。まとまった休みは最後だろうから、今は気持ちが悪くなるほどに、いっしょうけんめい遊んでいます。