4月の頭に恋人ができた。去年の秋に再会した小学校の同級生の中のひとり。一緒に学んでいた当時はもちろん、再会した頃でさえも相手を男性として全然見ていなくて、ただの趣味が合う男友達でしかなかったのにいつからこんな気持ちになったのか。とんとん拍子に話は進んで、今になってわたしは目を白黒させている。ふしぎです。
二人とも音楽が好きで本が好きでアートが好き。散歩が好きで食べるのが好きで公園が好き。お互いにひとりっこで、今までの恋人とは趣味が合わなくて、自分の趣味を一人で楽しむのに慣れっこだったから、渋谷のタワレコで、ツタヤで、リブロで、話せる相手がいるということに、しかもそれが恋人だということに、にやにや顔を見合わせている。
たぶん今が一番楽しいときで、嫌なところが何も見えないとき。だんだんと「こんなひとだと思わなかった」なんて、お互いに思い始める。でも私も彼も今までを繰り返す気はさらさらなくて、私の抱えている問題も、彼の抱えている問題も隠すことなく、今のところ一つ一つ誠意を持って片付けていけていると思う。いつの間にかこんなに気が合うふたりが、再会して、惹かれ合って一緒にいるなんて、すごくたくさんの偶然だねって笑い合う今が、どうか長く続くといいな。
TWO DOOR CINEMA CLUB/I CAN TALK